困りごとや悩みごとをひとりで抱えこまないでほしいなやの~


令和3年度赤い羽根新型コロナ感染下の福祉活動応援キャンページ事業

新型コロナの感染が首都圏だけでなく、地方にも広がりを見せる中、狭い地方では、感染した人が悪者みたいに扱われ心身ともにすり減りそう。

自己責任という縛りが、ちょっとしたモヤモヤでさえ人に言えない。困りごとや悩みごとを抱え社会的孤立してしまう前に、気軽におしゃべりする場を設けていきたい。
今思っていることをおしゃべりしてもいい風土であってほしい。

そんな思いで2つの事業を行いました。

【相談研修】はじめてのボランティア心得講座 5回講座

【相談窓口の強化】→気軽で立ち寄れて、お茶を飲んでおしゃべりをして、

ぽろっと相談ごとが言える環境づくり

 

≪報告≫

明日のたね はじめてのボランティア講座は、講師に社会福祉士の

菅原千佳さんをメイン講師にお招きして開催しました。

1回目は「寄り添う支援とは」というお題目で社会的孤立や貧困の背景と現状をお話いただきました。

ボランティアとは何なのか、ケガと弁当は自分持ち、あとはガソリン代も

人々が抱える悩みは一つじゃない

聴くということに不安を感じてしまうと気づまりが起きてしまう。だからこそ聞く覚悟が必要。しちゃいけないことは①話をそらすこと②叱咤激励③時間が解決するという

④私はもっと大変だったといっちゃうこと

会話ならば、ありがちなコトですが、傾聴「相手に寄り添って話をきくこと」にはとても大事だとおっしゃいました。

ねぎらいや傾聴のコツなどもお聞きして、参加者同士実践しました。

2回目は「近間な人を気にかける」では、聞こえの困難を抱えてる人、読みの困難を抱えている人のこと、ユニーバーサルデザインについて話していただきました。そして、書いて伝えようということで、早速、ワークをおこないました。

要約筆記のはじめの一歩です。

 

3回目「聴き方のコツ」

傾聴のコツのあいうえお

あ・・・アイコンタクト

い・・・あいづち

う・・・うなずき

え・・・笑顔

お・・・おどろかない

ほめるコツのさしすせそ

さ・・・さすがです/最高

し・・・しっかりしてますね

す・・・すごい/すばらしい

せ・・・清潔感/センス/性格

そ・・・そうなんですね/尊敬します/そんなこともしてるんですね。

練習あるのみ

 

4回目東日本大震災「ボランティアとして“動く”」

東日本大震災のボランティア活動を長年行ってきた千佳さんの経験も踏まえて

ボランティア活動は自分がしないと気が済まないという少し前のめりな気持ちが大事。

だけどもっと大事なのは相手の気持ちに寄り添うこと。自分のしたい/やりたいだけで行うのはただの自己満足。だからボランティア活動するときは、自己満足になってないかなって自分に問うことが重要。

これ一番重要なことだと思いました。

5回目は「コロナ禍でも安心できる場をつくる」ZOOMを使って話してみよう

当法人代表伊藤が講師をつとめました。

ZOOMを使うのがはじめての参加者さん、

使い方を知りたいというよりも「なんでそんなもん使わないといけないんだ」というオンラインに否定的な考えをお持ちの方でした。

講座というより対話のカタチでしたが、お互い話をすることで理解が深まったと思います。

 

≪実践≫

6月からはじまった相談事業

何かのきっかけで広く周知できたらと思っていたので、福わたしさんからのフードパントリーの申し出は本当にありがたかったです。

団体としてもはじめてでしたので、緊張の事業でした。

庄内総合支庁子ども家庭支援課、庄内2市3町の行政窓口と社会福祉協議会、庄内教育事務所、子育て支援センター、子育て包括支援センターなどチラシを配布しました。

反響が大きく、参加者6組16人の参加がありました。

その後の活動を合わせ全体で 36組の親子 のべ84人となりました。

その後もさまざまな主催事業と組み合わせ、相談窓口を開設していきました。

電話 21件 来所 482件 SNS 92件 合わせて545件の相談がありました。

 

こどもの貧困、子育て家庭の貧困その問題の背景には何があるんだろう。

近年、言われていることもの貧困は相対的貧困と呼ばれるもの。

だけど、多くの人が絶対的貧困と相対的貧困の区別を知らないために誤解をしている。

そういう私も知らなかった一人です。だからこそ知ろうという前のめり感は大事にしたい。

今回、書籍「シングルマザーその後」黒川祥子著が大変参考になりました。

チーム全体の課題図書にしたいと思います。 

 

言葉の意味

絶対的貧困は住む家や着る服がないという人間として最低限の生存条件をかく様な状態

相対的貧困はその世帯の所得がその国の等可処分所得の中央値の半分に満たない状態を指す。

 

令和3年度赤い羽根新型コロナ感染下の福祉活動応援キャンページ事業の助成を受けて開催しました。

ありがとうございます。

 

 

 

投稿者プロフィール

伊藤和美
伊藤和美
高校生と中学生の娘がいます。5人+犬1匹の家族です。子育てが落ち着いて今は介護に足をつっこんでる50歳です。祖母、義父を見送りました。
好きな映画は細田監督のサマーウォーズ、
まっすぐでかっこいいおばあちゃん目指してます。